最後のマルマル

アニメ・ゲーム・声優などに関する我楽多雑文。研究者兼大学講師をやってます。

豊崎愛生『あきやすみ』(学研パブリッシング、2011年9月)感想


(以下、ちょっと大風呂敷広げてみました)

結論から述べましょう。
『あきやすみ』の奥付まで読み終えた際、私は豊崎愛生さんに「畏怖」しました

いや、畏怖だけでは『あきやすみ』で抱いた感情を全て表現できているとも思えません。
「末恐ろしさ」「驚嘆」「詠嘆」「感服」「畏敬」など、似たような類義語を羅列したくなります。

拙稿「声優雑誌に表出された「豊崎愛生」像」においても、実は似たような感情を抱いておりました。後付けに聞こえるかもしれませんが、事実です。例えば、本文中で私が使っている「尊敬」などの表現をそれに近いものとして捉えて頂ければ幸甚です。

閑話休題
『あきやすみ』の何が凄いかと一言すれば、その趣向の巧みさ=「豊崎愛生らしさ」です。
『あきやすみ』を見て、豊崎さんへの肯定的感情が高揚しない豊崎愛生ファンはいないでしょう。まさに、豊崎さんの掌で踊らされているかの如く。

豊崎愛生さんが、「人心掌握」に長けているというのも言い過ぎではないと思います。
本当に、ファン(主に男性)の心を掴むのが上手い(事務所の力含め)。

上記、声優雑誌研究でも述べましたが、プライベート的部分を垣間見せることによって、一層の親近感を抱かせるという基本的な手法が見事なまでにやり尽くされております。基本的かつ王道故に、効果は抜群だと思います。

『あきやすみ』とは、まさに豊崎愛生のプライベートの公式公開でした。

・起床から就寝までの一日の一連の流れに沿った構成(風呂上がりの場面も)
豊崎愛生の「IF」(大きな家に住んでいたら・・、たまにはこんな服・・等)
・「AKI REPORT」による豊崎愛生情報(部屋割、好きな物ランキング等)の限定公開
(新規さんのために、基本プロフィールもしっかり掲載されている)
・手料理の紹介(リアルな手料理写真付き)
・すっぴんに近い写真
・最終兵器美脚のお披露目
・眼鏡で読書


見事なまでに「豊崎愛生のプライベート」というテーマが一貫しています。拙稿第1章でも述べたように、豊崎さんは論理的思考の持ち主で、且つそれを実行できる能力を有しています。それを知っている私達は『あきやすみ』に「豊崎愛生」らしさを感じざるを得ません(豊崎さんがどこまで制作に参加しているのか、という点は裏付の史料が必要となりますがまだ未見です・・)。

「狙い過ぎ」という評価を与える人もいるでしょう。
事実、私もそう感じる写真が少なくありません。しかし、悔しいかな、豊崎さんファンの私にとってその全てが可愛い。当然、自身の豊崎フィルターと文明の利器に感謝しつつですが。

以上の思考過程を経て、私は好きという感情乃至は愛おしさを通り越して、恐ろしくなってしまいました。
すげーな、この人っていう。
キャラが作られていようが、素であろうが結論に変動はありません。怖いぐらい凄い。
新ジャンル「怖可愛い」ですよ。

極めつけは、最後の豊崎さんのコメントです。

たとえば
晴れた日に窓をあけるとか
気分のいい時にはなうたを口ずさむとか
そんな風にこの本が
あなたの生活に自然とふんわりとけこんでいきますように。
なんとな~く、ゆっくりひらいてくださればよいのです。。。


出ました。豊崎節。
豊崎節も積み重なると「孔子曰く」のように聞こえてきます。
もう、この文章に滲み出る優しさすら怖い。

目下の目標は、豊崎崇拝に到りそうなので必死で客観性を維持することです。
歴史学研究者の端くれとしてそれだけは守り抜きたい(フンス

私の中の「豊崎愛生像」が暴走気味です。
皆様の「豊崎愛生」は平穏無事でいらっしゃいますでしょうか?

なるほど・・・それは重畳ですね。