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最後のマルマル

アニメ・ゲーム・声優などに関する我楽多雑文。研究者兼大学講師をやってます。

声優ファンへの眼差し


私は小学生の頃からの週刊少年ジャンプ愛好家です。

先頃のジャンプ内作品で声優ファンの言動及び声優の「処女性」なるものが描写されたとネットでも話題になっております。当然、実際に読んでいた私も思う所はあったわけです。

漫画などのフィクション作品に、著者の主張(言いたい事)を織り交ぜることに対しては何ら文句もありません。そんなことで一々憤怒していたら西尾作品なんて読めません。
漫画という活字メディアが、そのように利用すること「も」できるメディアであるという点のみならず、その著者に掲載に至るまでの努力と才能があった故の当然の帰結でもありましょう。
これに対し文句を言うことは、メディアの偏向性にけちをつけることと同義であり、個人的にもとてもスマートではないと感じます(メディアの不偏性を前提に物事を論じている人がいること自体不思議でならないという皮肉を込めて)。

ただし、週刊少年ジャンプという雑誌が持つ影響力については留意する必要があるかとは思っております。
日本最大級の発行部数を誇る漫画誌であり、それを読む人への影響は当然考えられていてしかるべきだと思います。その著者にしろ編集者にしろ。考えた上での、掲載ということでしたらそれに対する文句はあるはずもありません。
当然、商業的側面から現在ネットで話題になっている声優騒動にのっかるという点も、演劇でいうところの「当込み」(観客の受けを狙って時事問題を取り入れる)に相当するテクニックであり、やはり批判には値しないと考えます。ただ繰り返すように、己の影響力に対してだけは自覚を持っていて欲しいと、ただそれだけです。以上は「当然、自覚を持っている」という前提ありきのお話です。 

当該ジャンプ作品を読んで私が声高に叫びたい事は以下の点です。
最近読んでいた某学術書(出典は明記すべきだとは思いますが、このような内容の記事に引用されたという事実がネットに証拠として残ることが失礼にあたると判断し某としました)に見事にその部分を表現していた文章がありましたので、一部分を「声優ファン」という語句に変換して引用したいと思います。

〔作中の声優問題に踏み込んだ描写において〕それぞれきわめて個別的、限定的なものであったにもかかわらず、その限界についてしばしば無自覚のままに説明されることにより、逆にきわめて一般的次元に位置づけられたことであろう。たとえば特殊な状況における特定の個人の反応であるかを吟味せずに「声優ファンは」といった主語によって叙述すれば、あたかも幾多の見聞から帰納的に引き出した法則であって、声優ファン全体に妥当する普遍的事実であるかのような印象を与えることになる。


私の思う所とは、所詮こんな点だけです。

私個人としては一括りにされ、否定的な眼差しを受けることに何の問題もありませんし、むしろそのような目線を向けられることに対する自覚すらあるつもりです。
ただ、そうじゃない立派な人もいるんだと、ただただ言いたいだけです。
太ってない人だっているし、毎日会社に行き夜遅くまで働いている人だっています。ちょっとした息抜きに、アニメを見て、声優さんを好きになり、声優さんのライブに行く人だっています。

こんなこと私が言わなくとも当たり前ですよね。
でも、当たり前が当たり前じゃなくなっているのも現実です。
当該作品を読んで一定のオタク像が形成されることもゼロではないという現実。
可能性としては、18禁ゲームをやると性的犯罪に走るという(とんでも理論の)影響力よりは高いんじゃないでしょうか。
受け手の問題ではありますが、週刊少年ジャンプの対象年齢が学生メインであることは看過できない点であります。誌面のオタク像をそのまま正直に受容するわけない、今の子供たちには客観的物の見方が備わっているというのなら別ですが。

また、声優ファン(私としてはオタクという語であってもいいです)が、「豚」と揶揄されるような「否定的評価」を付与される対象であるのであれば、是非それを実証的に明らかにして頂きたく思います(私の我儘であることは百も承知です)。
方法はいろいろあると思います。数値を絶対的な指標とする統計的検討でもいいでしょう。
その検討において、総体的に声優ファンが「否定的」な存在であるという結論が出されたとしても、同時的に上記にあげたその枠組みとは異なる存在も浮き彫りとなるはずです。


え?


「自分でやればいいじゃないか?」
ですって?



御冗談を。面倒くさい。


ブログなんて便所の落書きと一緒ですよ。

言いたいことを理論も実証もなくただ書き綴っていればいいんですよ。




・・・という、皮肉と保身を込めた最高のオチを考え付きました。